バルセロナがスペインリーグに未登録だった7人中6人の選手登録を完了。スペインのムンド・デポルティボ紙電子版が12日に報じた。

バルセロナは13日のリーグ開幕戦でラヨ・バリェカノと対戦する。しかし、試合前日になってもスペインリーグのサラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸などの合計限度額)の問題を解決できず、新加入のDFクリステンセン、MFケシエ、FWラフィーニャ、FWレバンドフスキ、DFクンデ、契約延長したDFセルジ・ロベルト、再契約を結んだFWデンベレが未登録のままだった。

バルセロナは同日、新たにクラブの映像、音声等を管理する子会社バルサ・スタジオの権利24.5%を映画プロデューサー、ジャウマ・ロウレス氏の会社「Orpheus Media」に1億ユーロ(約140億円)で売却。これによりスペインリーグから選手登録の許可が下りた。最後に獲得したクンデを除く6人の登録が完了したという。

バルセロナはこれ以前にも選手登録のために、今後25年間のテレビ放映権25%を世界的投資企業「Sixth Street」、バルサ・スタジオの権利24.5%を「Socios.com」にそれぞれ売却しており、経営面での苦しさを露呈していた。

ムンド・デポルティボ紙によると、今後クンデを登録するためには既存選手の減俸もしくは放出が必要だという。ブライトバイテ、ウムティティ、デヨング、デスト、オバメヤンが放出候補に挙がっている。(高橋智行通信員)