元日本代表MF長谷部誠(38)が所属するアイントラハト・フランクフルトが、浦和レッズと対戦し2-4で敗れた。

Eフランクフルトは15日に来日したばかり。長距離移動の疲れもあってか、本来の姿は発揮できず、プレー強度やサッカーの質の部分で浦和が上回った。

オリバー・グラスナー監督(48)は「勝つべくして浦和が勝った。浦和は非常にいいプレーをしていた。よく動く勤勉なサッカーでとてもいいチーム。我々は移動が昨日で疲れが残っていて、いい状況とはいえないが、全体としてはいいゲームだった」と振り返った。

また、MFゲッツェ、MF鎌田らワールドカップ(W杯)カタール大会の代表メンバーは来日しておらず、グラスナー監督は「鎌田選手がいれば負けませんでした」とユーモアも付け加えた。

質疑応答で、播戸竜二氏が「(長谷部が)監督としてやっていけそうな雰囲気はあるか?」と直球質問。グラスナー監督は「私の目から見て、現在でもプレーする監督に近い。若い選手にコーチとして助言し、選手を鼓舞して、必要な質を備えていると思います」と答えた。その上で「ただ、監督になるとプレーするよりもっと大変だよ、とは言っている」と口にし、会場をわかせた。

一方の長谷部も「グラスナー監督から学ぶことが多い。彼の分析、彼の試合へのアプローチ、メンタルのところのアプローチは勉強になる。ビッグクラブから話があるといううわさがあるので。学ぶことが多いです」と話した。

グラスナー監督は、長谷部が後半30分にピッチに入ったとき、スタンドの観客が立ち上がって拍手を送った姿に言及し「素晴らしい光景だった。それが示しているのは長谷部が選手として人として、ファンサポーターの皆さまに素晴らしい人だと認めてもらっていたこと。見ることができて感動したしうれしく思いました」と長谷部の人間性を評価していた。