精巣がんから戦列復帰したドルトムントのコートジボワール代表FWセバスティアン・ハラー(28)が、同クラブでの初ゴールをマークした。

3週間前に戦列復帰したハラーは、サポーターで埋まった本拠地シグナル・イドゥナ・パークの“黄色い壁”の前で、後半6分にヘディングでチーム3点目を決めた。

ハラーは、マンチェスター・シティーへと移籍したノルウェー代表FWハーランドの後がまとして、昨年7月にアヤックスからドルトムントに加入。しかし契約した数日後にがんと診断された。以降、4度の化学療法を受け、11月には手術も行われた。

ハラーは試合後「(契約した)初日からこの瞬間を待っていたんだ。ゴールを決めたとき、スタジアム全体が燃えているように感じた」

「うれしいけど、道はまだ長い。これからも歩き続けて、もっと多くのゴールを決められるようにしたい」などと話した。

ハラーは今年1月22日、ホームでのアウクスブルク戦(4-3)でピッチに戻り、その1週間後のレーバークーゼン戦ではドルトムント移籍後初先発を果たした。

この日の勝利でドルトムントは暫定首位ウニオン・ベルリンと勝ち点2差の3位に浮上した。