バイエルン・ミュンヘンがユリアン・ナーゲルスマン監督(35)を解任し、後任に前チェルシー指揮官のトーマス・トゥヘル氏(49)を招聘(しょうへい)することになったと23日、関係者の情報をもとにESPN電子版が報じた。

トゥヘル氏は数日中にBミュンヘンと2025年までの契約を結ぶ見通し。同氏は去就が注目されているトットナム・コンテ監督の後任としても、ここ数日、同クラブと接触していた模様だ。

Bミュンヘンは21年4月、当時のフリック監督の後任としてライプチヒからナーゲルスマン監督を引き抜き、昨季はブンデスリーガ10連覇を達成した。

しかし今季は、欧州チャンピオンズリーグ(CL)で準々決勝に進出しているものの国内では苦戦しており、トゥヘル氏の古巣チームでもあるドルトムントを勝ち点1差で追いかける2位に甘んじている。

Bミュンヘンは19日にレーバークーゼンに1-2で敗れ、ドルトムントの首位浮上を許した。トゥヘル氏のバイエルン監督としての初戦は4月1日の「Der Klassiker(ドイツ版クラシコ)」で、古巣ドルトムント戦となる見込み。

トゥヘル氏は21年初めにパリ・サンジェルマンを離れ、チェルシーの監督に就任。就任後、半年の間に同クラブを欧州CL優勝に導いた。トゥヘル氏はチェルシーが開幕からつまずいた22-23年シーズンの序盤にグレアム・ポッター監督と交代した。

Bミュンヘンは4月に行われる欧州CL準々決勝でマンチェスター・シティーと対戦する予定。