ビルバオのスペイン代表DFイニゴ・マルティネス(31)が来季加入のオファーを受けていたバルセロナへの移籍を決断したと、スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が27日に報じた。

財政難のバルセロナは今夏、いつくかのポジションであまりコストのかからない即戦力を探しており、その1つとしてセンターバックの補強を目指している。そんな中、ビルバオとの契約が今年6月30日で満了するイニゴ・マルティネスに白羽の矢を立て、3年契約のオファーをすでに提示済みであるという。

今夏移籍金なしで獲得できるため、イニゴ・マルティネスに興味を持つクラブは少なくなく、アトレチコ・マドリード、インテル・ミラノ、ナポリなどの強豪クラブからもオファーが届いているとのこと。しかし選手本人は、サラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸などの限度額)に大きな問題を抱えているバルセロナ移籍を決断したと同紙は伝えている。

イニゴ・マルティネスは18年1月に移籍金3200万ユーロ(約46億4000万円)でレアル・ソシエダードからライバルクラブのビルバオに禁断の移籍を果たした。それ以降、守備の要として活躍。今季はけがに苦しみ、スペインリーグ12試合(全て先発)に出場して1得点を記録。右足足底炎腱炎により年明けから約2ヶ月間の欠場を余儀なくされたが、復帰後は再びレギュラーに返り咲き、現在、欧州選手権予選を戦うルイス・デ・ラ・フエンテ新監督指揮下のスペイン代表に選出されている。(高橋智行通信員)