【マドリード=高橋智行通信員】日本代表MF久保建英(21)が所属するレアル・ソシエダードが、来季の欧州チャンピオンズリーグ出場を決めた。試合は1-2で敗戦したものの、5位ビリャレアルも敗れたことで最終節を残して4位が確定した。

久保は先発し、後半25分までプレーした。「チームとして携帯を(会場に)持ち込まずに、多分コーチ以外は(ビリャレアルの状況を)知らないという状況だった。交代したときは結構やばいと思っていました」と、目の前の試合にとにかく集中していたことを明かした。

ビリャレアルの状況を聞いたのは交代したあとだったといい「たぶん1点取った後もみんな結構テンパっていましたし、中の選手は、まあそれでよかったのかなと思います」と続けた。

敗れはしたものの、終盤戦でバルセロナやレアル・マドリードから勝利してのCL出場権獲得。久保もゴールとアシストで、欠かせない存在になった。「今日は勝ち負け関係なく、チャンピオンズリーグを決められたことがすべてだと思います」。試合後は選手たちとともに抱き合って喜びを分かち合った。

◆日本選手の欧州CL 現行方式の本大会(予選除く)でピッチに立った経験があるのは25人。最多出場は香川真司の33試合で、ドルトムントとマンチェスター・ユナイテッドで計7大会に出場した。最多得点も香川で4点。3点は本田圭佑(CSKAモスクワ)と鎌田大地(Eフランクフルト)がマークしている。11-12年の宇佐美貴史(Bミュンヘン)と21-22年の南野拓実(リバプール)はチームが決勝に進んだが、ともに出場機会はなく、4強入りは10-11年の内田篤人(シャルケ)が記録し、準決勝2試合にフル出場した。なお、この他に奥寺康彦(ケルン)が前身の欧州チャンピオンズ杯時代の79年に準決勝の2試合に出場して1得点を記録。