欧州カンファレンスリーグ(ECL)決勝がプラハで行われ、ウェストハム(イングランド)が2-1でフィオレンティナ(イタリア)を下し、初優勝した。

後半終了間際にボーウェンが決勝点を挙げ、欧州サッカー連盟(UEFA)主催の主要大会では1964-65年カップウイナーズ・カップ以来のタイトルを獲得。国内大会も含めると1979-80年FA杯以来となるメジャー大会での優勝となった。

試合後、ウェストハムの主将、イングランド代表MFデクラン・ライス(24)が自身の去就について口を開いた。「現時点で私の将来について多くの臆測が飛び交っている。他クラブからの関心はあるが、ウェストハムとの契約もまだ2年残っている。私はこのクラブが大好きで、このクラブでプレーするのが大好きだ」と“クラブ愛”を強調。その上で「今後、何が起こるか様子を見ることにしよう。未来のことは誰にも分からない」と付け加えた。

5月18日にオランダ・アルクマールで行われたAZ(オランダ)とのECL準決勝第2戦に勝利する前に、ウェストハムのモイーズ監督はライスがシーズン後に退団する可能性について「十分にある」と語った。

ライスには事実上、イングランドのトップクラブすべてが関心を寄せており、ライス自身も契約延長についての書類にサインすることを拒み続けてきた。

同MFの契約は24年6月までだが、クラブ側には1年の契約延長オプションがある。

7日のECL決勝で、ライスは元イングランドDFのボビー・ムーアが1965年にカップウィナーズ・カップを掲げて以来となる、欧州主要大会のトロフィーを獲得したウェストハムのキャプテンとなった。

ライスはまた、1975年と1980年にクラブをFA杯優勝に導いたキャプテンのビリー・ボンズにも肩を並べた。

「過去6年間、私はこのクラブのためにプレーすることに全身全霊をささげてきた。このクラブの勝利のために何でもしてきた。我々は決して楽ではなかったし、降格にも直面してきた」というライスは「(ムーアやボンズと並んで)語られるなんてクレイジーだ」「ここで優勝して、彼らと同じ立ち位置にいることについてはあまり多くを語りたくない。興奮しすぎてるから」などとうれしさをにじませながら語った。

ライスはウェストハムの下部組織出身で、イングランド代表として41試合に出場。22年ワールドカップ(W杯)カタール大会では全5試合でプレーした。