リバプールMF遠藤航(30)が値千金のプレミア初ゴールを決めた。

ホームのフルハム戦に2-3の後半38分から出場すると、同42分に鮮やかなミドルシュートで同点とした。勢いが付いたチームは、1分後にDFトレント・アレクサンダーアーノルドが決勝点を奪い4-3と勝利した。

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遠藤の一撃が5万人を超えるアンフィールドを沸騰させた。出場からわずか4分、FWサラーが落としたボールにステップを踏みペナルティーアークからシュートを放つ。右足のインサイドで巻き込んだ力強くも美しいカーブ弾道。GKの手の先を抜けてゴールネットを激しく揺らした。リーグ戦9試合目の初得点に背番号3は叫び、喜んだ。まさしく値千金。これがアレクサンダーアーノルドの決勝点の呼び水となった。

多くの激闘を制してきた名将クロップ監督は会見で「生涯忘れられない試合」と満面の笑みで語った。そして「ワタルは本当に重要な選手。彼は決定的なチャレンジをした。素晴らしいパスをしたり、最高のゴールも決めた」とたたえた。

また1点目のFKを含め2点に絡み「マンオブザマッチ」に輝いたアレクサンダーアーノルドも「見事なフィニッシュだった。技術に優れ、本当のプロフェッショナル。私たちにとっては素晴らしいゲームチェンジャーとなった」。試合の流れを変えた遠藤こそが真のヒーローだと強調した。

今季リーグ14試合で先発は2試合だけ。「アンカー」は守備的ではないマカリスターが務めてきた。識者、サポーターからはその能力に常に疑問符がつけられていた中、ワンプレーで評価を逆転させた。「誰も予想しなかったヒーロー」。英BBCはこう例えた。

ただ香川真司、南野拓実ら日本人の献身性をよく知る指揮官に疑いはない。1点を追う苦境で攻撃選手でなく迷わず遠藤を選択した。「彼が入ってきて本当に良かった」。ひとつの出来事で人生は変えられる。日本代表キャプテンは「リバプールの遠藤」となった。