<ブンデスリーガ:ブレーメン3-2ハノーバー>◇3日◇ブレーメン

 ハノーバーの日本代表DF酒井宏樹(23)がドイツファンの度肝を抜くスーパーゴールを決めた!

 3日のブレーメン戦に右サイドバックで先発し、前半41分に右足で豪快なミドルシュートをたたきこんだ。試合は2-3で敗れたが、強烈なインパクトを残した。

 思い切り右足を振り抜いた。1点を追う前半41分。酒井宏はゴール正面30メートルの位置で相手パスをカット。右前方へのファーストタッチで相手の届かない場所へボールを置くと、ズドンと無回転シュートを蹴り込んだ。1度、上へ伸びたボールはGKの手をかすめ、今度は急降下。バーに当たってゴールに吸い込まれた。

 「いいところに当たってくれた。外国人みたいなシュートが打てた」。雄たけびを上げ、スロムカ監督めがけて猛ダッシュ。ジャンプで抱きつくと、選手たちにもみくちゃにされた。酒井宏がいかに愛されているか象徴するシーンだった。

 ドイツへ渡って2季目での初ゴール。2-2とする貴重な同点弾だった。終盤の失点で敗れると「(初得点で)全部運を使っちゃいましたね。僕たち守備陣がもうひと頑張りしないといけない」。2日には古巣・柏がナビスコ杯に優勝。しかも同期のFW工藤が決勝ゴールを挙げた。ツイッターで「優勝おめでとうございます。これで胸の星が4つに!」と喜びのつぶやき。仲間たちの活躍に触発された酒井宏が、あらためて潜在能力の高さを示した。