29日(日本時間30日)に米ヒューストンスタジアムで行われたワールドカップ(W杯)北中米大会の決勝トーナメント1回戦の日本(FIFAランキング18位)対ブラジル(同6位)を、スペイン紙マルカが試合翌日に評価した。
1次リーグを1勝2分の勝ち点5で2位通過した日本は、ブラジルに主導権を握られる展開になりながらも、前半29分に中盤でボールを奪ったMF佐野海舟のミドルシュートで先制に成功する。しかし後半に入り再び押し込まれ、後半11分にカゼミロのヘディングシュートで同点にされると、終了間際にマルチネリに決勝点を奪われ、1−2の逆転負けを喫した。
マルカ紙はこの一戦について、「マルチネリがオリベル・アトム(『キャプテン翼』の主人公『大空翼』のスペイン名)だった」と見出しをつけ、「マルチネリがアニメのような劇的なフィナーレを飾った」と勝利の立役者をたたえた。
先制点を決めた日本の前半のパフォーマンスについては、「3人のセンターバック、精力的なウイングバック、緊密な4人の中盤のラインに支えられ、軍隊のような規律で自陣を守り抜いた。相手を脅かすためにプレーを組み立てる必要はなく、ボールを奪えば、あとは勢いに乗るだけだった」と組織力や戦い方を高評価した。
後半については、ビニシウスの華麗な個人技からのシュートをストップしたGK鈴木彩艶のファインセーブを「ゴールに匹敵する価値あるセーブ」と大絶賛。そしてこのピンチを受け、「森保一監督は自陣に引きこもるため選手交代を行った。攻撃的なウイングバックである堂安律と中村敬斗を下げ、クラシックなDFを投入した。日本は自陣から出ることはなかったが、それほど苦しみもしなかった」と分析。しかし終盤、「マルチネリに後半50分に素晴らしいゴールを決められ、日本の抵抗は現状維持を望む姿勢の犠牲を払い終了した」と指摘した。
一方、土壇場で勝利したブラジルについては、「必ずしも魅力的だったとは言えないが、このチームには気概がある。日本相手に苦戦しつつも実力を示し、逆転勝利を飾ってラウンド16進出を決めた。先制点を許したが、そのショックから立ち直り、アディショナルタイムに日本の壁を打ち破る方法を見出した」と粘り強さを強調した。
同紙はさらに、ブラジル戦に出場した日本の選手たちを採点。GK鈴木彩艶にチームトップの2点(最高3点)をつけた。続いて、DF冨安健洋、DF谷口彰悟、DF伊藤洋輝、MF堂安律、MF鎌田大地、MF佐野海舟、MF中村敬斗、MF伊東純也、FW前田大然、FW上田綺世、DF菅原由勢が1点。
そして、DF鈴木淳之介とMF田中碧が最低の0点。FW町野修斗とFW小川航基は採点なし。森保一監督は1点と評価された。
ブラジルの選手たちに関しては、DFマルキーニョス、DFガブリエル・マガリャンイス、MFブルーノ・ギマランイス、FWビニシウス、FWマルティネッリが2点。続いて、GKアリソン、DFダニーロ、DFドウグラス・サントス、MFカゼミロ、MFルーカス・パケタ、FWクーニャ、FWラヤン、FWエンドリッキは1点。
MFファビーニョ、MFダニーロ・サントスは採点なし。ブラジルをラウンド16に導いたアンチェロッティ監督には2点がつけられた。(高橋智行通信員)


