優勝候補フランス(FIFAランキング3位)のエース、FWキリアン・エムバペ(27=Rマドリード)が止まらない。スウェーデン(同38位)戦でまた2得点を奪い、3-0と快勝した。今大会6点目でアルゼンチンFWリオネル・メッシ(マイアミ)に並びトップ。通算18点はメッシに1差と迫っている。ノルウェー(同31位)の怪物FWアーリング・ハーランド(25=マンチェスターC)は、コートジボワール(同33位)戦で決勝点を挙げ2-1と勝利した。
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炎天下でも人一倍働く男、エムバペ。気温32度のニューヨークで汗を流した。求められる作業はいつもと変わらない。ゴールに向かって高速ステップを踏み、右足を振り抜くだけだ。ただ止められる者はいない。
前半45分にショートCKを起点に左からのカットインでゴールネットを揺らした。後半29分にはFWオリセのスルーパスを受け、左からラインブレーク。再び対角のゴールネットへ蹴り込んだ。
「自分がどんな選手で、どんなプレーを、何をすべきなのかはよく分かっている。ただ自分だけの問題ではない」。ストライカー。言葉の通り「打ち続ける男」。この日放った5本のうち4本を枠内に飛ばした。今大会4試合で合計21本のシュートは他の追随を許さずトップ。自分は何者なのか? 言うまでもなくその姿勢と結果で示した。
メッシとの得点王争いが過熱している。ただエムバペは記録や結果にとらわれていない。「いつもW杯を楽しみたいと言っている。以前なら楽しめなかった。若かったというのもある。今は得点することに集中でき、いいプレーができているからその瞬間を楽しめている」。ブロードウェーが有名なショーの街ニューヨーク、集まった8万663人の大観衆はエムバペの華麗なダンスに酔いしれた。
スウェーデンをW杯へ導き「魔法使いポッター」と呼ばれる英国人指揮官をして「これほど優れたチームは見たことない」と言わせる。デンベレ、オリセら優れた選手が周りにそろい、働き者の王様エムバペを止めるすべなどない。シュート数25対7。あらがいようのないレベル差があった。
次はドイツを破ったパラグアイが相手だ。記録更新の期待が高まる中、こう言った。「更衣室とエアコンが楽しみだ」。ヒートアップする周囲の声をジョークまじりに冷やした。


