18年ロシア大会3位のベルギー(FIFAランキング9位)が延長戦の末、セネガル(同15位)に3-2で逆転勝ちし、ベスト16に名乗りを上げた。同国がW杯で2点ビハインドから逆転勝ちするのは、日本との18年大会決勝トーナメント1回戦以来、8年ぶり2度目となった。開催国の米国(同17位)はボスニア・ヘルツェゴビナ(同64位)に2-0で快勝した。
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赤い悪魔の執念が実った。ベルギーは0-2の終盤に怒濤(どとう)の攻撃で連続得点し、延長終了間際にPKを決めて勝ち越した。日本との18年ロシア大会決勝トーナメント1回戦で同じ2点差を逆転した「ロストフ」をほうふつさせる劇的な勝利。8年前も主力だったFWルカクは「もう、こういう試合はうんざり」と苦笑いを浮かべた。
チームは最後の最後まで諦めなかった。セネガルのスピードに苦しみ、2点ビハインドのまま後半の飲水タイムに突入した。うまくいかない状況にいら立っていたMFティーレマンスとFWトロサールの2人が殴りかかりそうな勢いで激しく口論。ルカクが割って入っても言い争いは続いた。
ガルシア監督は「ルカクが2人を落ち着かせようとしたが、それはチームが活気に満ちていた証し。彼らは本当に勝ちたいと思っていた。状況を好転させようと真剣に取り組んでいたんだ」。そうして後半41分にルカクのゴールで1点差に迫ると、3分後にはけんかをしていた2人のホットラインが開通した。
トロサールの左からのクロスにティーレマンスが頭で合わせ、土壇場で同点。2人は何事もなかったかのように笑顔で抱き合って喜びを爆発させ、逆転勝利につなげた。延長後半20分にVARの判定で得たPKをティーレマンスが落ち着いて仕留めて勝ち越し。2ゴールの主将は「私たちはみな勝ちたい気持ちが強い勝負師だ」と誇った。
これで昨年3月から17戦無敗。8年前に日本を地獄に突き落とすカウンターの起点になったGKクルトワは「日本戦は90分にゴールを決めて逆転したけど、今日はそれよりも難しい試合だった。それでも自分たちの力を信じていた」。厳しい戦いを乗り越え、チームはさらに結束を強めた。
◆ロストフの悲劇 18年W杯ロシア大会の決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)で、日本はロストフナドヌーで当時FIFAランキング1位のベルギーと対戦し、2-3で敗れた。2点を先行して大金星に近づいたが、後半24、29分に被弾して同点。後半追加タイム、わずか14秒のラストプレーでカウンターを受けて逆転を許し、史上初の8強進出を逃した。
【動画】2点差劣勢のベルギー 中央のルカクが右からの折り返しを豪快に決める


