<Vプレミアリーグ男子:サントリーサンバーズ3−0JTサンダーズ>◇21日◇函館市民体育館

 レギュラーラウンドは最終週。現在5位のJTは、首位のサントリーにセットカウント0-3で敗れて13勝14敗となり、ファイナルラウンド進出の可能性がなくなった。

 ファイナルラウンドに進出できる4位以内に入るために、1つも負けられないJTは、第1セット、サントリーのミスやエルナンド・ゴメス、小川旭のブロックなどで、11-6と幸先のいいスタートを切った。しかし、サーブレシーブの乱れやミスから徐々に追い上げられ、21-21の同点に。デュースの末、コンビのズレやスパイクミスで、このセットを奪われた。

 「第1セットを取れなかったことが精神的に大きかった。出だしはよかったが、集中力を失っていってしまった」とメイフォース・ゴードン監督。

 第2、3セットは出だしからサントリーに主導権を握られた。監督が「サーブとサーブレシーブで勝負が決まった」と振り返ったように、JTはサントリーの越川優や米山達也の強いサーブに崩されて失点。一方サントリーは、サーブレシーブが大きく崩れることが少なく、リズムよくサイドアウトを取っていった。第3セットに宮下雅寛が連続ブロックを挙げるなど、JTも追い上げを見せるが、スパイクミスで流れを手放す場面が目立った。

 1勝差で4強入りを争っていたパナソニックが別会場で既に勝っており、JTが敗れた時点で2勝差がついたため、4強入りの望みが絶たれた。

 ゴードン監督は「JTの成績を上げるために来て、いろいろな部分を変えてきたのに(4強入りを逃して)悔しい」。

 22日は今シーズンの最終戦となる。主将の前田悟は、「明日は自分たちのいいバレーをして、最後を飾りたい」と語った。