<第90回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京-箱根(5区間108キロ)

 東洋大が、5時間27分13秒で、2年ぶり5度目の往路優勝を果たした。

 スピード勝負となったスタート1区で、田口雅也(3年)が、トップの日体大に21秒差と食いついたのが大きかった。以後は厚い選手層と、駒大の勢いにややブレーキがかかったこともあり、3区の設楽悠太(4年)で逆転のトップ浮上。山上り5区の双子の兄、設楽啓太(同)も区間賞を獲得し、2位駒大に59秒差をつけ逃げ切った。

 「主将として貢献できてうれしい」と設楽啓が言えば、悠太も「僕で勝負をつけたかった」と会心のコメント。59秒差は、安全圏とは言えないタイムだが、酒井俊幸監督(37)は「駒沢さんが4区と5区で見せた粘りの走りを、明日の東洋の選手にも見せてもらいたい」と、期待した。