陸上男子100メートルで日本人初の9秒台をマークした桐生祥秀に、埼玉県が12日、「彩の国功労賞」を贈呈した。桐生が所属する東洋大陸上部は、同県川越市のキャンパスに練習拠点がある。

 上田清司知事から表彰状を手渡された桐生は「タイムを更新できるよう頑張っていきたい」と笑顔。2020年東京五輪・パラリンピックに向けて「五輪は特別。選考で残り、地元で良い結果を残したい」と意気込みを語った。

 桐生は9月9日、福井県営陸上競技場で開かれた日本学生対校選手権の100メートル決勝で、9秒98を記録した。

 彩の国功労賞は、埼玉県民に希望を与えた個人や団体が対象。全国高校野球選手権大会で今夏、県勢として初めて優勝した花咲徳栄など、これまで3団体に贈られている。