東京国際大の30歳ルーキー渡辺和也(1年)が、7区7位で箱根デビューした。

 11年世界選手権5000メートル日本代表の実力者で日清グループに所属していたが、教員を目指すため17年に社会人から大学生に転身。右膝の故障を乗り越え、この日を迎えた。終始安定した走りも「力をためすぎてしまった」と持ち前のスピードは出しきれず、1時間5分20秒で区間7位。「まだまだ自分の力の半分も戻しきれていない。来年以降は区間賞を目指さないといけない」と課題は残ったが、「歴史ある箱根を走れて、すごく楽しかった」と喜びは大きかった。

 箱根駅伝の最年長出場記録は、39年に33歳131日で5区を走った中大の村社(むらこそ)講平とされており、4年次に走れば、33歳179日か180日となり、記録を更新する。渡辺は「もちろん4年まで走るつもりです」。まずはこの春から、全盛期のスピードを取り戻すことに注力し、36年ベルリン五輪5000メートル、1万メートル4位の陸上長距離界のレジェンド村社を超える。