陸上男子短距離の飯塚翔太(27=ミズノ)が15日、都内で、修学旅行中の静岡・袋井北小の生徒に講演を行った。

自ら製作したパワーポイントの資料を使いながら、オリンピック(五輪)、陸上をはじめた契機、小学校時代の話などを披露。16年リオデジャネイロ五輪の男子400メートルリレーの銀メダルも持参し、参加した全員に触ってもらっていた。最後の質問コーナーでは「お姫さま抱っこしてください」との予想外のリクエストも受けたが、笑顔で応じていた。

オフは講演会の仕事も積極的に取り組む。人前で話すことで、経験、考え方などを頭で整理し、自分の中に落とし込んでいく。何よりもファンと交流することで、競技へのモチベーションも上がるという。飯塚は「(生徒の)元気が半端なかったですね」と振り返った。今季は日本選手権の男子200メートルを2年ぶり3度目となる優勝を果たしたが、ジャカルタ・アジア大会は6位に沈んだ。来季へ懸ける思いは強く「100、200メートルで自己記録を出し、20年へ向けて弾みをつけたい。(来秋の)世界選手権は決勝に残って、世界にアピールしたいです」と話した。