陸上で16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)男子50キロ競歩銅メダリストの荒井広宙(30)が都内で1日、富士通への入社会見に出席した。

他6選手とともに新たな一歩を刻んだベテランは、「新年度になり、新たな元号にもなる。新たな気持ちで引き締めて、東京五輪へ頑張りたい」と抱負を述べた。

17年世界選手権でも銀メダルに輝いた実力者は、環境変化を求めて1月末に自衛隊を退職していた。富士通は日本陸連の競歩の強化を担う今村文男氏がコーチを務めており、「前の職場もパーフェクトな環境でやらせてもらい、もったいないと思いましたが、何が足りないかと言ったら指導者でした。そこを突き詰めたい」と説いた。今村氏とは日本代表の合宿などで交流を深め、すでに10年近い関係がある。かねて指導手腕、性格的な相性などで魅力を感じており、自らお願いして、所属レベルでも弟子入りとなった。

すでに3月21日から入寮し、教えを受けている。「いままでは断続的でしたが、これからは継続的になる。(伸ばしたい部分は)全部です。歩型、持久力、戦術、補給の仕方など、新しいことを取り入れてやってみたい」と生き生きと語った。

北川貴理、塩尻和也(ともに順大)、男子400メートルで日本選手権を2度制覇しているウォルシュ・ジュリアン(東洋大)含めてリオ五輪出場者4人が加入することになる。