20年東京オリンピック(五輪)のマラソンの開催が札幌に決まった事を受け、男子マラソン代表の中村匠吾(27=富士通)を指導する駒大の大八木弘明監督(61)は1日、名古屋市内で「決まったのだから、しょうがない。やるしかないでしょ。選手たちはそのつもり」。そう言葉を選びながら慎重に話した。急転直下の展開。「準備をするしかない。やるしかないよね」と繰り返した。

従来のコースは、ほぼ同じだった代表選考会のマラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)を経験し、イメージを膨らませたが、北海道での実戦経験はない。もう1度、作戦を練り直す必要がある。「もう1回コースも見ながら、やらないといけない。準備をしないといけないので大変」と語った。汗をかきにくい体質の中村は暑さに強い。その一方で弱点もある。「寒かったらきついな」と苦笑いした。