東京オリンピック(五輪)代表による直接対決が実現する。全日本実業団対抗女子駅伝は24日に行われる。23日は仙台市内で会見があった。東京五輪女子マラソン代表の前田穂南(23=天満屋)と鈴木亜由子(28=日本郵政グループ)はともに3区にエントリーされた。

代表選考会マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)を独走で制した前田は「どういうレースになるか分からないが、チームに貢献できる走りをしたい」と抱負。注目される立場になったが、気負うこともなく平常心を貫けている。MGCで2位だった鈴木は「オリンピックに向けて弾みがつくレースができたらいい」。チームの目標は3位。「みんなで喜びを分かち合えたら」と語った。

ともに9月は休養し、本格的な練習再開は10月中旬。まだ完調でないことは事実だが、エースとして、チームのたすきを1つでも前でつなぐ思いは強い。前田が「チーム一丸で優勝を目指して頑張りたい」と言えば、鈴木も「本番のアドレナリンに懸けたい。ベストを尽くせれば」と力を込めた。エースが集う3区は2人以外にも松田(ダイハツ)、福士(ワコール)、上原(第一生命グループ)の名前も。MGCの激闘から70日。笑った者と、泣いた者が激突する3区の10・9キロにもなる。【上田悠太】