男子マラソンの川内優輝(32=あいおいニッセイ同和損保)が29日、福岡市内であった福岡国際マラソン(来月1日)の招待選手会見に登壇した。

これが自身99度目のマラソンで、福岡国際は10度目となる。29位に沈んだ世界選手権(ドーハ)から初の42・195キロ。好調にはほど遠いが「何とか福岡を走れる状態に戻ってきた」という。目標も「1キロでも長くペースメーカーについていき、1つでも上の順位でゴールするしかない」と控えめだった。

世界選手権は高温多湿、タフな戦いを想定して練習してきたが、思惑が外れ、涼しい気象でスピードが求められる展開に。入念に重ねた暑さの対策は「無駄な期間」と嘆く。あらためて世界選手権の振り返りを問われると「思い出すのも苦痛」と目線を落とした。

◆東京五輪マラソン代表への道 MGCで優勝した中村、2位の服部は代表決定。残り1人。福岡国際、東京、びわ湖毎日の3大会で、日本新記録となる2時間5分49秒以内が条件。その中の最速選手が最後の1人に。該当者がいない場合は、MGC3位だった大迫が代表となる。