10月の出雲駅伝で初優勝した国学院大が13日、東京都渋谷区のキャンパスで、第96回箱根駅伝(来年1月2、3日)に向けて壮行会に臨んだ。

19年箱根でチームは過去最高の7位。山登りの5区で区間賞、区間新の活躍を見せた浦野雄平(4年)は、「往路優勝、総合3位という目標は、現実味を帯びている。今年は出雲、全日本と区間賞を取れていないので、箱根では区間賞を取ってチームの目標に貢献したい」と誓った。

再び5区を任される可能性が高い。前回は2区で走ることを目指して練習に励んだため、「山に向けての準備はまったくしてこなかった」という。そういう中で快走を見せたが、本人は「準備不足だった分、いろいろな部分で足りないところがあった」と分析。さらなる上積みを狙っている。

今回は山登りに備え、9月の全日本インカレ直後から周到に準備を進めてきた。チームトレーナーと話し合うなどし、「トレーニングで背中からお尻にかけての筋力を鍛えてきた。ただ筋力を上げただけでなく、柔軟性も身につけ、“山仕様”の体になってきた」と、肉体改造に手応えを示す。レース戦略や寒さ対策においても、1度走った経験を生かすつもりだ。

前回は1時間10分54秒をマーク。記録更新について聞かれると、「タイムはコンディションに左右されるので、あまり執着しても良くないが、すべてがかみ合えば狙える」と自信をのぞかせた。