「やっぱり大作戦」を完遂させた。青学大が10時間45分23秒で2年ぶり5度目の総合優勝を果たした。

往路で連覇を狙う東海大と3分22秒の差をつけていた。6区の谷野航平(4年)は58分18秒で区間3位、7区の中村友哉(4年)は1時間3分3秒の区間4位と堅実な走りでトップをキープ。昨年、低体温症で4区15位と大ブレーキの8区岩見秀哉(4年)も区間1位の東海大・小松陽平(4年)とわずか1秒差の1時間4分25秒でタスキをつないだ。9区の神林勇太(3年)も、区間新に12秒差に迫る1時間8分13秒の快走を見せ、最後は10区の湯原慶吾(2年)が1時間9分48秒の区間5位の走りを見せ、優勝を手繰り寄せた。原晋監督(52)は「(4年生は)シードすら取れないレベルの学年だった」と言う。春は手応えのなかったチームは冬にはたくましく育っていた。

前回大会で覇権を東海大に譲った。新チームは「弱い世代」と言われ続けた。反骨心でやってきたが、出雲駅伝は5位、全日本大学駅伝は2位。結果は出なかった。しかし、最後は強かった。やっぱり箱根の青学大はさすがだった。原晋監督は「今年は4年生に厳しい指導をした。それについてきてくれたことに感謝したい」と語った。最終10区を走り、トップでゴールに飛び込んだ湯原は「最高です。9区までの選手がいい流れできてくれたので、2位までとタイム差もあり、余裕があってリラックスして走れました」と喜んだ。