陸上男子短距離の飯塚翔太(28=ミズノ)が11日、米ハワイ合宿から帰国した。

中大時代からの恒例で今年で7年目。スタート時の加速などアメフットXリーグIBMの栗原嵩らと合同練習をした。「暖かい場所で体の可動域を作り、筋肉をほぐしてこられた。いい練習が東京でもできると思う」とうなずいた。また、かねて交流のあるプロ野球選手らとも会食し、刺激を得た。

今回からハワイでは弟拓巳らと自炊生活をした。今まではホテル生活で食事は主に外食だったが、栄養面などを考慮し、新しい試みに至った。現地では約7000円でスムージーを作る機械も購入。それは手土産に日本に戻ってきた。「値段にしては性能がいい。パワーがすごい。氷を入れてもガリガリと力強く回してくれる。細かくしておいしくしてくれる」と笑顔。緑黄色野菜、豆乳、レモンを搾るなどいろんなパターンを試したそう。出来たスムージーは容器を移し替えることなく、そのまま持って行けるのも気に入ったポイントという。新たな“相棒”として、今後も体調管理面で役立てていく。

昨季は故障などが重なって、個人で世界選手権出場を逃すなど力を発揮できなかったが、オリンピック(五輪)イヤーは心機一転の飛躍を誓う。「体の状態もいい。去年は悔しいシーズンだったので、挽回をしたい」。新年を迎えても平常心。いつもは年が変わる瞬間に「ジャンプ」をしたり、何かをするそうだが、「今年は一番普通でした。部屋でゲームをしていました」。勝負の夏へのイメージを膨らませながら、「普通」も大事にし、オリンピックへと向かっていく。