今季1500、3000メートルで日本記録を樹立した田中希実(21=豊田自動織機TC)が、21年に延期となった東京五輪代表に内定した。トラック、フィールド種目では内定第1号となった。

15分05秒65を記録し、優勝。レース前時点で五輪参加標準記録(15分10秒00)を突破しており、五輪内定は優勝が条件だった。

レース直後の一問一答は以下の通り。

-内定した

田中 本当に自分の力に自信が持ちきれていなかったんですけれど、怖い中でも、最後まで出しきれて良かったと思います。

-最後の1周のバックストレートで仕掛けた

田中 どんな展開になっても、最後だけは勝ちきる思いを持ってレースを進めていました。

-2位広中の後ろにつく展開だった

田中 いつもは相手のことを意識して、自分のレースができないことも多いけれど、関西でお世話になった人の顔とか、お世話になった思い出を思い出しながら走っていました。

-レース後に広中と話していた

田中 広中選手はすごく悔しい気持ちを伝えてくれたので、これからいいライバル関係が続いていくのかなと思いました。

-好調の要因は

田中 体(肉体)的なところが成長した部分ではあると思うんですけれど、そういう技術とか体力の部分をアップさせるには、意識を大きく変える必要があったので、意識を変えるのに時間をかけて、しんどいところを乗り切ったのが要因です。

-東京五輪では

田中 こんなに苦しい思いをして勝ち取った権利なので、無駄にせずに、これからも自分自身を向き合いながら、力をつけていきたいと思います。