来年1月2、3日に行われる東京箱根間往復大学駅伝に向け、帝京大が熱い思いで対面取材を実現させた。

14日、八王子キャンパスで、取材対応と練習を公開。新型コロナウイルスの感染拡大が続き、リモートでの取材が多い中、帝京大を率いて16年目になる中野孝行監督(57)は「コロナに負けたくない。感染対策をしっかりやれば、スポーツでもできるんだというところを見せたかった」と、生取材にこだわった。

コロナを理由に、リモートだけではなく、取材対応自体を断る選択肢もあった。ただ、中野監督は「コロナがマイナスだとは絶対に思いたくなかった。プラスに変えたかった」。また、リモートは「いい面もあるが、空気がなかなか読めない」と生感覚を大事にしたかった。

熱い思いは、気持ちだけではない。帝京大には医学部があり、しっかりと医学的な見地の裏付けを得ての生開催となった。医学部からは「正しい情報を得て、正しく怖がれ」というアドバイスももらった。そして、消毒、マスク、検温、人数制限などを施し、生取材を実現させた。

今季の箱根の目標を帝京大史上最高となる総合3位を設定。前回は3秒差で総合3位を逃していた。また、星岳主将(4年)から、選手全体の総意として「往路での3位」も目標の1つに加えられた。