19年箱根駅伝でMVPの活躍を見せ東海大を初の総合優勝に貢献した陸上長距離の小松陽平(23=東海大四)が4日、今季から日立物流に入団することが決まった。同社が発表した。

小松は東海大3年時の19年箱根駅伝で8区を走り、当時22年ぶりの区間新の好走でMVPの金栗四三杯を受賞。翌20年の箱根駅伝でも8区で2年連続の区間賞を獲得し、同年4月にプレス工業(神奈川)に入社。同社では4月の国士舘大競技会で5000メートルの自己記録(13分46秒97)を更新するなど成長を続けたが、11月の東日本実業団対抗駅伝では1区を務めるも区間10位にとどまり、チームも14位で全日本実業団対抗駅伝出場を逃していた。

新加入する日立物流は12年創部と歴史は浅いが、ケニア出身のリチャード・キムニャン(22)や元マラソン日本男子記録保持者の設楽悠太の兄設楽啓太(29)、17年シドニー・マラソン優勝の服部翔大(29)らを擁し、1日の全日本実業団対抗駅伝では過去最高の4位と躍進していた。

◆小松陽平(こまつ・ようへい)1997年(平9)11月2日、札幌市生まれ。札幌小野幌小3年から札幌厚別中まではバスケットボール(位置はシューティングガード)に打ち込んだ。東海大四高2、3年の総体1500メートル、5000メートル出場。箱根駅伝は3、4年ともに8区で2年連続区間賞。自己記録は5000メートル13分46秒97、1万メートル28分35秒63。母の半熟卵オムライスが好物。家族は両親と兄弟。173センチ、53キロ。血液型はO。