同時に2人が記念写真に納まる、珍しい光景となった。

予選1組に登場した泉谷駿介(21=順大)と金井大旺(25=ミズノ)が室内日本記録を更新した。3レーンの泉谷、8レーンの金井がともに7秒56でフィニッシュ。金井が20年に記録した7秒61を上回り、2人は日本記録更新時に行われるタイマー前の写真撮影で笑顔を見せた。場内には「いずれも日本記録を上回ってきました」とアナウンスが流れた。

予選2組が終了後に記録と順位が確定。泉谷が7秒554で1着、金井が7秒558で2着となった。1000分の1秒単位で計測した上で、100分の1秒単位に切り上げたタイムが公式記録となるため、一時的に日本記録保持者は両者となった。

同日に行われた決勝では泉谷が7秒50を記録し、予選で樹立した日本記録をさらに更新。3位の金井(7秒60)らを振り切り、初優勝を飾った。

神奈川県出身の泉谷は武相高から順大に進学。金井は北海道出身で函館ラサール高から法大に進み、現在はミズノに所属している。【松本航】