男子2部のハーフマラソン(20・8キロ)は青学大3年の西久保遼が1時間2分0秒で初優勝した。

フィニッシュ直前のスパートで、花尾恭輔(駒大2年)、ルカ・ムセンビ(東京国際大3年)を追い抜いた。スプリント勝負に自信はなかったが、「前の花尾君はライバル校で絶対に負けてはいけない。青学の代表として、絶対勝つ」と気持ちで最後の力を絞り出した。花尾とは同タイム、ムセンビとは1秒差の大接戦を制した。原晋監督(54)は「関カレチャンピオンだ」と祝福され、満面の笑みで腕タッチを交わした。

西久保は「きつい中、後半で粘って勝ちきることができた。今後のいい収穫になった」と振り返った。タイムは1部も含め、日本人最高だった。昨季は貧血などで苦しんだ時期もあった中で地道に努力をしていた。成長を結果で示し、初の3大駅伝へ向け、弾みがついた。

1部はライモイ・ヴィンセント(国士舘大4年)が1時間1分13秒で優勝し、日本人トップは四釜峻佑(順大3年)で1時間2分26秒の4位だった。