学生最強ランナー駒沢大(駒大)の田沢廉(4年=青森山田)は、花の2区(23・1キロ)を走り1時間6分34秒で区間3位だった。チームは往路優勝を果たした。田沢はレース直後、12月上旬に新型コロナウイルスに感染していたことを明かした。一問一答は以下の通り。

   ◇   ◇   ◇

-レースを終えて

「悔いはない。12月上旬に新型コロナウイルスに感染してしまい、1週間ぐらい練習できず、状態を上げられなかった」

-感染の影響は

「立てない期間が1週間ほどあった。でもそれを負けた言い訳にするつもりはない。どういう形であれ、負けは負け」

-症状は

「熱も出たし、せきがずっと止まらなかった。ジョグをしているときもせきが止まらない状態。風邪系に弱いので、そういうのにかかってしまうと治りが遅く、ダメージが残ってしまう」

-今日の状態は何%ぐらいだったか

「60%ぐらい。区間賞を取れず監督やチームに申し訳ない気持ちはあるけれど、自分が今日出せる力は出し切った」

-前半は意識的に抑えた

「はい。権太坂を下ってそのままのペースで行こうと思っていた。でも練習を積めていなかった分が出てしまった」

-自分としてはよく走れた

「まったく走れていなくて体がキツい状態から、よくここまで上げてこられたとは思う」

-最後は表情も限界に見えた

「1番でたすきを渡したかったけれど、最後は踏ん張れず、残り3キロから体が崩れてしまった。足が前に出ない状態になった。残念」

-レース中、大八木監督からの声かけで印象的だったのは

「『男だろ』ってめちゃくちゃ言われていたけれど、男になっても厳しかったかな。でもそれ以上に、残り3キロあたりでの『信じているかな』という言葉も印象深い。でも限界だった。そこから頑張ろうと思ったけれど動かなかった」

-レース後に監督からかけられた言葉は

「『ありがとう』と言われた。でも自分は申し訳ないなと。エースとしての走りができなかった。もう少し余裕を持って後輩たちに走ってもらいたかった」

-あらためて監督はどんな存在か

「自分をここまで育ててくれた大恩師。大学4年間はこれで終わりだけれど、自分は日本を代表する選手を目指している。これからも五輪や世界陸上とかを目指して監督と頑張っていきたい」

-いろいろな試練があった

「今年というか、去年から状態がいいレースがずっとなくて。苦しんだ1年だった」

-この4年間を振り返ると

「自分の夢である駅伝で、気持ち的にも成長できたと思う」

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