5区(20・8キロ、小田原~芦ノ湖)で城西大の山本唯翔(3年)が、1時間10分4秒の区間新記録を樹立して区間賞を獲得した。20年の宮下隼人(東洋大)の記録1時間10分25秒を21秒更新した。

13位でタスキを受けると、最初から区間新ペースで快走。山梨学院大、明大、東海大、最後に創価大も抜いて9位まで順位を押し上げた。

16位に終わった前々回、1年で5区を走り区間6位と好走。昨年は予選会15位と本戦出場を逃した。この2年間は5区を意識して、坂道で走り込むなど山のぼりを意識して走力を強化してきた。この日は運営管理車に乗った櫛部監督から「おまえは山の神にならなくていい。『山の妖精』になろうぜ」と激励され、力に変えた。

レース後は「自分としては区間賞を絶対に取れる自信はあった。去年、予選会で敗退して悔しい思いをして、そこから今年は絶対走ってやるんだという気持ちで練習してきたので区間新はうれしい。1年の時は初めてで前に前にという気持ちで走っていたが、今回はシード圏内に絶対に入るという気持ちで前を追っていたので、納得いく走りができてよかった」と振り返った。

箱根駅伝の大ファンという祖父も現地で応援していたという。「“頑張れよ”という声が聞こえて、そこで自分もガッツポーズして応えた。おじいちゃんの前で好走できてよかった」と表情を緩めた。

 

【箱根駅伝 往路ライブ速報】はこちら>>