レースが9区(23・1キロ、戸塚~鶴見)に入り、熾烈(しれつ)な3位争いが繰り広げられている。

往路3位の青山学院大(青学大)は8位まで順位を落としたが、当日変更で9区に起用された岸本大紀(4年)がスタートから飛ばす。前方の集団を一気に追い抜き、5つ順位を上げた。

後続で集団走を続けているのは、法大、国学院大、早大、創価大の4チーム。順大は9区途中で離される展開となった。

第2回大会から出場する伝統校の法大は、8区の宗像直輝(3年)が持ち前の“スパート力”を発揮し、区間賞を獲得。1943年以来、80年ぶりの総合3位入りを目指す。

国学院大は出雲、全日本でともに2位。往路では4位に入り、3年ぶりの総合3位以内へひた走る。

早大は前回13位で、3年ぶりに予選会からの出場となった。6月に就任した花田勝彦監督の指導のもと、名門復活へ好レースを続けている。

創価大は15年に初出場し、最高成績は21年の総合2位。2年前のリメークを目指す。

前回総合2位の順大は、潰瘍性大腸炎の持病を抱えていると公表した西澤侑真主将(4年)がアンカーに控える。頼れるキャプテンが、懸命の走りを見せる。