早大は総合6位で47年連続92回目の箱根路を終えた。

往路5位スタートから、山下りの6区で2年ぶり2回目の同区間となった北村光(3年)が快調に飛ばした。国学院大、青学大を抜いての3位。「本当なのかな」と本人も驚く快走で流れをつかんだ。

7区では10月に判明した疲労骨折から意を決してレースに臨んでいた主将の鈴木創士(4年)が、国学院大に追いつかれてから、必死に食らい付く。顔をしかめながらも意地の走りで、後輩たちに4位でタスキをつないだ。

8区ではチーム内で最も走行距離を積んでいた伊福陽太(2年)が区間10位、鈴木と同じように一度は並走したランナーに離されながら巻き返す。

9区では次期主将の菖蒲敦司(3年)が5人が集まった集団走で粘って6位。最終10区では一般受験組の菅野雄太(2年)が抜きつ抜かれつのレース展開で区間10位、6位で大手町のゴールに飛び込んだ。

チームは前回は13位でシード落ち。6月にOBで五輪ランナーの花田勝彦新監督を迎え、再起を図ってきた。目標としてきた「総合5位以内」にはわずかに届かなかったが、「来年につながる走りです。上級生の頑張りは必ず、下級生にも良い影響を与える」とたたえた。

就任まだ半年強。指導ではまだまだやりたい事がある。「まだ60%。本当に優勝争いをするなら、何かあった時にも盛り返せるような力のある選手が復路でも配置できないと厳しい。目線を上げていかないといけない」と先を見る。種まきをした土台を作っている段階。「野球で言えば、今年は守る走り。まだ得点を挙げるようなトレーニングはできてない。攻める駅伝をしたい」と掲げる。自分から動いて速いタイムでも突っ込んでいけるような選手。土台の上に、攻めを作り上げるのが来年までの課題となる。

新体制で復活ののろしは上げた。第1回から出場してきた伝統校。来年の100回大会では、さらに上を目指していく。

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