陸上の日本選手権20キロ競歩が19日、兵庫・神戸市六甲アイランド甲南大学西側20キロコースで行われ、女子は昨年の世界選手権(アメリカ・オレゴン)6位の藤井菜々子(23=エディオン)が2年ぶりの優勝を決めた。

序盤から、ひとり先頭に抜けた。5キロ地点で2位と4秒差をつけると、10キロ地点では15秒、15キロ地点では49秒にまで差を広げてそのまま独歩ゴール。1時間29分54秒をマークした。

それでも、タイムが及ばず23年世界選手権(8月19日開幕、ハンガリー・ブダペスト)の代表内定には届かなかった。「目標は派遣設定タイムの突破だったので、悔しい。1人で歩く力をつけないと」と悔しさをにじませた。

まだ世界選手権に出場できる可能性は残っている。「世界陸上に出られたら、メダルに近い順位を目指したい。半年かけて作る」と気持ちを新たにした。

2位には前回女王の岡田久美子(31=富士通)3位には柳井綾音(19=立命大)が入った。