日本陸連は27日、都内で理事会を開き、8月の世界選手権(ブダペスト)のマラソン代表選手を発表した。

男子は3月5日の東京マラソンで日本男子歴代3位となる2時間5分51秒をマークした山下一貴(25=三菱重工)ら3人を選出。女子は昨年の世界選手権同種目で9位の松田瑞生(27=ダイハツ)ら3人が名を連ねた。

初選出となった山下は、所属する三菱重工のホームページを通じ「この度は世界陸上の代表選手に選んでいただき嬉しく思います。日本代表として選んでいただいたからには代表の自覚を持って走り、応援してくださっている方々に良い報告ができるよう頑張りたいと考えています」とコメントを発表した。

同社マラソン部の黒木純監督も「この度は山下が世界陸上代表となり選手個人だけでなくチームとしての成長を手応えとして感じております。これまでの経験を生かし代表としての責任を果たすべくパリ五輪へつながる走りをしたいと思います」などとコメントした。

山下は駒澤大(駒大)時代に箱根駅伝で2区を3年連続で走り、20年4月から地元・長崎に拠点を構える同社へ入社。今年の東京マラソンでは日本人トップの7位でゴールし、一躍脚光を浴びた。さわやかな笑顔がトレードマークで、ファンからは「イチタカスマイル」の愛称で親しまれている。