宮城代表がアンカー区間で逆転し、29年ぶり2度目の優勝を飾った。2時間16分30秒(速報値)で1995年以来の頂点に立った。

最終9区で小海遥(第一生命グループ)が首位の兵庫と9秒差でタスキを受けると、徐々に前との差を詰めた。6・3キロ地点で追い抜くと、そのまま差を広げた。

小海は「優勝を目指していたので、絶対に優勝できるところでいこうと思っていた。優勝できるところを探りながら走っていました」と振り返った。

1区の細川あおい(仙台育英)が9位でスタートを切ると、2区で5位へ浮上。その後も上位でレースを進め、4区の佐々木梨七(積水化学)、6区の橘山莉乃(仙台育英)がともに区間2位と好走した。

8区では男乕(おのとら)結衣(五城)が区間賞の力走。首位との差を一気に縮めた。アンカー小海も「こんなに詰めてきてくれると思わなかったので、自分も頑張らないといけないと思った」と力に変えた。

兵庫は2区で田中希実(ニューバランス)が19人抜きの激走で区間賞を獲得し、首位でタスキをつないだが、最終区で逆転を許した。岡山のドルーリー朱瑛里(16=津山高)は12分47秒で2区区間5位と好走。サッカー日本代表MF久保建英といとこの関係にあたる大阪の久保凛(東大阪大敬愛)は7区で区間6位だった。

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