男子は浜西諒(23=サンベルクス)が1時間17分42秒で2位に、古賀友太(25=大塚製薬)が1時間17分47秒で3位に入り、明大出身の2人が今夏のパリ・オリンピック(五輪)代表を確実にした。
大阪・豊中市生まれの浜西は履正社、明大と進み、昨年に関東圏のスーパーマーケット「ベルクス」を経営するサンベルクス(本社は東京・足立区)に一般入社。食品系の企業に就職を希望していたといい、現在は埼玉・草加市の店舗に立ち、青果を扱う。
週4日の勤務で「体を常に使っているので、硬かった体が固まらなくなった。キャベツとかを扱っています」と、好影響を口にする。
履正社では、プロ野球ロッテ安田尚憲内野手(24)が1学年上、阪神井上広大外野手(22)が1学年下だった。この日は地元から家族も応援に駆けつけていた。
夢のパリ五輪が確実となった浜西は「シニアでは日本代表の経験もなかった。今の僕には失うものは何もない。チャレンジできれば」と力強かった。
23年世界選手権ブダペスト大会で日本勢最上位の12位だった古賀は、五輪が決まれば初出場になる。「パリでは、メダルや入賞に絡んでいきたい」とコメントした。
五輪の代表枠は3人で、日本陸連が定める派遣設定記録(1時間19分30秒)を突破して、今大会で優勝すれば即内定する。
優勝した池田向希(25=旭化成)がその権利を手にし、浜西と古賀は優勝できなかったものの、日本代表選考基準は「日本選手権3位以内及び派遣設定記録突破」が最優先となるため、代表を確実にした。