今夏のパリオリンピック(五輪)に内定している小山直城(27=Honda)は、2時間6分33秒で3位に入った。

25キロすぎで先頭に追いつき、約28キロ地点で単独トップへ。約4キロほど先頭でレースをけん引したが、32キロ付近で平林清澄(きよと、21=国学院大)に抜かれ、日本人2位の3位でフィニッシュした。

五輪前最後のマラソンとして位置づけた今大会。レースでしか味わえない駆け引きや準備の流れを確認する場として出場を決めた。

選考とは無関係のレースで「何も失うものはなかったので、積極的にチャレンジしていこうと考えていました」。その結果、自己ベスト(2時間7分40秒)更新の目標を果たし「課題をクリアできてとてもうれしい。現状の力を出し切れました」と喜んだ。

パリでは、8位入賞を目標に掲げている。昨秋試走し「大阪マラソンと比にならないくらいの起伏で、とてもきついレースになると思う。起伏になれておかないと、海外選手の上げ下げには対応できないと思う」と警戒。入賞の目標へ、レベルアップを誓った。

優勝は2時間6分18秒で平林清澄だった。