陸上女子で21年東京オリンピック(五輪)1500メートル8位入賞の田中希実(24=ニューバランス)が新フォームを試す。26日、世界室内選手権(3月1~3日、英国)出場に向け、羽田空港で出国前に取材に応じた。

1月の全国都道府県対抗女子駅伝に出場後、自身3度目のケニア合宿を敢行した。これまでは、ケニア選手の「お尻を使って走る」とのイメージを参考にしていたが、新たに「エチオピア選手のようにリズム感も大事にしたい」と、2つの走法をミックスさせていくという。その先にはダイナミックな走りを見据えている。

「今まで意識してきたことだけを繰り返すのではなく、何かを変えないといけない。ケニア人選手のようなパワフルな走りをより再現可能なものにしていきたい」

今夏のパリ五輪では1500メートルと5000メートルの2種目での活躍を目指す。その手応えをつかむべく、世界室内選手権では「順位は気にせず、格上の選手に食らいつきたい」と意気込んだ。