陸上女子の新谷仁美(36=積水化学)が1日、都内で東京マラソン(3日)へ向けた取材に応じ、日本記録(2時間18分59秒)更新を誓った。

かねて野口みずきさんの記録(2時間19分12秒)更新を目標に掲げてきた。昨年1月のヒューストンマラソンではあと12秒に迫る2時間19分24秒をマークするも、同9月のベルリンマラソンでは2時間23分8秒。年が明けた今年1月には、自身がペースメーカーを務めた大阪国際女子マラソンで、前田穂南に日本記録樹立を先越された。「悔しい以外何もない。中には『私も頑張らなきゃ』と思う人もいるかもしれませんが、悔しい以外は何もない」と胸中を明かした。

あらためて日本新を目指すにあたり、「これまでは人任せにしてしまっていた」と反省。5000メートルや1万メートルを主戦場としていた時は自分で勝負を仕掛けていたが「マラソンでは一切やっていない」と言う。

そこで今大会は「勝負」をテーマの1つに据える。「(マラソンに)楽しさを求めていないが、仕事として全うしたい」と意気込み、「私の走りが見る人の何かのきっかけとなれるように」と思い描いた。