陸上女子の新谷仁美(36=積水化学)が1日、都内で東京マラソン(3日)へ向けた取材に応じ、東京マラソンに出場する理由を明かした。

22年3月の同大会で13年ぶりにマラソンに復帰。昨年1月のヒューストンマラソンでは日本歴代3位となる2時間19分24秒をマークした。今大会は同9月のベルリンマラソン以来の42・195キロとなるが「東京マラソンを選んだ理由は移動がないから」と笑顔で告白。2月26日に36歳となったこともあり「20代の時と比べて、移動で疲労がたまってしまう。長時間の移動が疲労になってしまう。自分が結果を出す上では無駄になってしまう」と続け、「今大会は(都内で)前泊はしますが、当日は電車で移動しようと思えば(スタート地点に)移動できる」と笑いを誘った。

かねて日本記録更新を目指してきたが、今年1月には自身がペースメーカーを務めた大阪国際女子マラソンで、前田穂南に日本新記録(2時間18分59秒)樹立を先越された。「悔しい以外何もない。中には『私も頑張らなきゃ』と思う人もいるかもしれませんが、悔しい以外は何もない」と胸中を激白。今大会へは「ただただ自分の目標設定のために走り抜けたい」と語り、「タイムを更新されようとも、そこは変わらず、日本記録という目標へ頑張っていきたい」と誓った。