男子マラソンで日本歴代3位の自己記録を保持する山下一貴(26=三菱重工)が、3日の東京マラソンで“自分超え”を目指す。

1日、都内で招待選手会見に出席。今大会はパリ五輪男子代表の最終選考会を兼ねており、設定記録(2時間5分50秒)突破&日本人最上位で内定する。

山下は前回大会で2時間5分51秒をマークしており、そのタイムが設定記録と定められている。「自己ベストの更新なので、自分が一番意識しやすいタイム」と好イメージで臨む。

昨年8月には世界選手権(ブダペスト)で日本勢トップの12位。40キロまでで5位と健闘した。「世界選手権の時は最後の2週間くらいは全然練習できていなかったが、ああいうレースにはなった」と振り返り、今大会も練習時のコンディションはそこまで重視していない。

本番2日前でも、リラックスした雰囲気は変わらない。会見では、男子マラソンで五輪2連覇中のエリウド・キプチョゲ(ケニア)へ「(すしは)大トロよりも中トロのほうが好き。大トロはくどくなってしまう」とユーモアたっぷりに日本食をすすめる場面もあった。初の五輪切符獲得へ「自分のペースやリズムを崩さずに走り切りたい」と山下らしい言葉で見据えた。