陸上男子マラソンで22年世界選手権代表の西山雄介(29=トヨタ自動車)が13日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、話題となっている「ペースメーカー」に言及した。

今夏のパリオリンピック(五輪)男子マラソン代表の最終選考会となった3日の東京マラソンに出場。代表入りには2時間5分50秒を突破することが必須条件だったが、2時間6分31秒で9位となり、初の五輪代表を逃した。

同大会で注目されたのが、スタートから30キロまでレースをけん引するペースメーカー。本来は事前の設定タイム通りに一定のスピードで走ることが求められるが、ペースを下回ったり、変動があったりする場面も目立った。

これを受けた西山は「ペースメーカーのことが色々言われてますが僕の力不足でしかありません」と回顧。1月の大阪国際女子マラソンで日本新記録(2時間18分59秒)を打ち立てた前田穂南(天満屋)の名前を挙げながら「日本記録を樹立した前田さんのように自分でいく勇気や力が僕にはありませんでした」と振り返った。

その上で「確かに想定より遅いとは思いましたがペースメーカーが悪いなどとは一切思っていません。ペースメーカーをしてくれた選手には感謝しています」と感謝の思いをつづった。