陸上女子競歩の岡田久美子(32)が22日、所属先の富士通の川崎工場で取材会に出席し、代表入りが濃厚となっている今夏のパリ五輪へ「8位入賞を目標に、世界で戦えるような準備をしたい」と意気込んだ。

1月1日の元日競歩10キロで42分46秒の日本新記録を樹立し、2月の日本選手権20キロでは1時間29分3秒で2位に入った。パリ五輪の派遣設定記録(1時間28分30秒)には届かなかったが、参加標準記録(1時間29分20秒)は突破。正式な代表発表は4月下旬の見通しだが、3大会連続の代表入りへ大きく前進した。

「このような結果を残すことができて、まずはホッとした気持ちになった」と安堵(あんど)の思いが込み上げた。それと同時に「2番だった悔しさだったり、28分台が目の前に来ていただけに『もっとやれたら』という気持ちになったりした」と満足はできなかった。

その思いをパリにつなげる。「今回は集大成。全ての経験を生かして、ぶっ倒れるくらい力を出し切りたい」。19年に自身が打ち立てた日本記録(1時間27分41秒)の更新も狙う。「五輪前に更新することも考えていますが、できれば五輪で更新して、入賞をターゲットに頑張っていけたら」と思い描いた。