陸上の世界選手権女子マラソンで銅メダルを獲得した福士加代子(31=ワコール)が15日、関空着の航空機で帰国した。所属するワコールの本社がある京都市へ移動。同社では社長賞の受賞が決まり、府庁では京都府スポーツ賞特別栄誉賞を、市役所では京都市スポーツ最高栄誉賞の受賞者第1号となった。

 周囲の過熱ぶりに福士は「すごいなあ。メダルって」と、驚きの声をあげた。今後も表彰ラッシュは続く。故郷の青森県板柳町では、20日に「世界陸上報告会」が開かれ、スポーツ栄誉賞も授与される。同賞は、同町出身で大相撲の人気力士だった振分親方(元小結高見盛)も、もらったことがない貴重なもの。今後について「マラソンはもうやりません。気が変わるかもしれないけど。しばらく熱中症と言って休もうと思ってます」と“福士節”で長期休養を明言。12月の全日本実業団対抗女子駅伝への出場は頭に入れている。【木村有三】