11月26、27日の2日間、「加藤友里恵スポーツプロジェクトin銚子市」の第3弾として、初の親子イベントを開催した。

26日は「親子で楽しむランニング教室」。廃校となった旧猿田小学校を「さるだ学集館」としてよみがえらせた場所を活用し、「走り方の基礎」「スタートダッシュの方法」「親子ストレッチ」「日常生活の中で楽しく運動できるトレーニング」といった内容を、親子で一緒に挑戦してもらった。

「親子で楽しむランニング教室」のひとコマ
「親子で楽しむランニング教室」のひとコマ

育成期にやっておくと良いとされている柔軟性、バランス感覚、反射神経を養うトレーニングを組み込み、日常生活でも親子で楽しめる動きなどもレクチャーした。

無事終了した後には、子供たちから「もう終わっちゃうの? もっとやりたい!」という声が上がったり、「次はいつやりますか?」と質問されるなど、うれしい反応が次々と集まった。親御さんからは「久々に動いて明日は筋肉痛だよ!」という声も笑顔とともに飛び交い、親子でやる楽しさを実感していただいたイベントとなった。

27日は「キッズチャレンジデュアスロン&ファミリーマラソン」を、千葉科学大学で行った。参加者の中には26日の教室に参加してくれた方もいたが、前日の和気あいあいとした雰囲気とは打って変わって、子どもたちは真剣な表情でレースに挑戦してくれた。

デュアスロンの部では、子ども用自転車でレースに初めて参加する子や、地元や県内のトライアスロンチームに所属している子たちも参加してくれ、一生懸命な姿にこちらがパワーをいただいた。

デュアスロンはバイク(自転車)とランを組み合わせた複合競技だ。オリンピック種目ではないので広く知られているとはいえないが、幼少期から大人まで楽しめるスポーツなので、もっと普及していけたらいいなと改めて感じた。

マラソンの部では1周800メートルのコースを年齢によって周回数を変えて実施した。最長距離に挑戦する子や、マラソン大会に向けて挑戦する子など、どの子も自分の距離を一生懸命走り、ゴール時は満面の笑みで走りきってくれた。

この日の会場である千葉科学大学の方には全面的にイベントをサポートしていただいた。

子供向けのイベントを開催するに当たり、最も注意が必要で大切なことは、安全管理だと思う。参加者も保護者も安心できるイベントを目指し、千葉科学大学危機管理学部救急救命学コースの学生と教員3名にサポートしていただいた。救命救急士を含む先生方と学生合わせて25人が、コース上で5カ所に分かれてサポートに当たってくれた。

ドローンで危機管理の試みも
ドローンで危機管理の試みも

レース中はコース上にドローンを飛ばしてレース全体を見渡し、管理するという新しい試みも大学側で行われた(おそらく日本初?)。保護者の方にも安心して参加していただけたのではないか。

親子イベント、キッズイベントは初めての試みとなったが、今後は青少年の心身の育成におけるスポーツのあり方を少しでも広げていき、地域の健康促進や活性化につながる活動も行っていきたいと思う。

(加藤友里恵=リオデジャネイロ五輪トライアスロン代表)