新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

いつもなら清々しい気持ちで迎える新年。しかし今年は明るい気持ちで過ごす事はできなかった。

元旦に起きた能登半島地震。さらに2日には飛行機事故。こんな年明けを誰が想像しただろうか。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りすると共に、これ以上、被害が拡大しない事を願う日々だ。

毎年、お正月は私の実家のある小松で過ごすのが恒例だ。今回も30日に帰省した。大晦日にはすき焼きを食べ、元旦はゆっくりと親族みんなでお節を囲む。今年も例年通りのお正月を過ごしていた。

家でゴロゴロしている事にも飽きてきた日暮れ前。家族で初詣に向かった。その矢先の出来事だった。まもなく神社に到着するという時に、携帯とカーナビから大きなサイレンが鳴った。子供たちはいつもと違う異変に気づき、不安な表情を浮かべていた。その後すぐに起きた大きな揺れ。緊張が走った。震源地は能登半島で、最大震度7を観測。車内だったが車がひっくり返るのではないかと心配になるほどの揺れだった。家にいた親族ともすぐに連絡を取り、安否を確認。早々に初詣を済ませ帰路を急いだ。

その後も、ひんぱんに起こる余震。長女は保育園での訓練通りに、何度も机の下へ潜っていた。

1年の中で、最も賑やかで幸せな時間。それが一瞬にして悲惨な状況へと変わってしまった。

地震による火災や津波、そして土砂崩れ。親族で楽しい時間を過ごしていた多くの人々が犠牲になった。テレビやネットニュースから次々と流れてくる映像。同じ県内にいながら別世界のような光景だった。

今なお、続いている余震。そして厳しい寒さ。不安を抱えながら避難所での生活を送られている方々の事を思うと、本当に胸が締め付けられる。

そんな中、懸命な救助活動や支援物資を届けてくれる方々には感謝の気持ちでいっぱいだ。

今私に出来ることは小さなことばかり。それでも被災地が落ち着いた時には、現地へ足を運びたいと思っている。きっと私たちアスリートに出来ることはあるはずだ。今回の震災を経験し、改めて日々への感謝がうまれた。今後も、いつどこで災害に遭うか分からない。いざという時の備えも確認してかなければという気持ちになった。

今年1回目のコラムがこのような内容になってしまった事は悲しいが、被災地に想いを寄せ、一刻も早い復興を願う気持ちを伝えたかった。

今年は辰年。そして、4年に1度のオリンピックイヤーである。きっとここからは、天に昇る龍が如く上昇していくに違いない。

1日1日を大切に、今年も全力で走り抜こうと思う。皆さまにとっても素敵な1年になる事を願っている。(中川真依=08年北京、12年ロンドン五輪飛び込み日本代表)