<全国高校ラグビー:西陵24-10光泉>◇30日◇2回戦◇花園

 西陵(愛知)が光泉(滋賀)への「雪辱」を果たして、3回戦に進出した。

 前半6分にモールを押し込み、NO8磯辺裕太主将(3年)が先制トライ。14-0から4点差まで迫られた後半18分にも、再び磯辺が中央に飛び込んで突き放した。

 光泉にはゴールデンウイークの練習試合で15-40と大敗した。相手の高校日本代表候補SH住吉にかき回されたのが敗因だった。磯辺は「あの時は勝負にならなくて、どうしたらいいかを何度も話し合った。きっかけになる試合でした」と、この日はFWの集散を速くして光泉のハーフ陣にプレッシャーをかけ続けた。

 4大会ぶりにベスト16へ駒を進め、花園で年を越すことになった。山田和正監督(45)は「前半はいい流れだったけど、後半は入りから相手の激しい攻撃に後手後手だった。磯辺がゲインしてくれてスイッチが入った。キャプテンが体で引っ張ってくれた」と頼れる主将に目を細めていた。