3回戦で男子シングルスの途中棄権者が4大大会史上最多の14人に達した。1回戦64試合のうち、10試合が棄権で勝敗が決まり、2回戦、3回戦は各2試合ずつで、計14試合が棄権となった。例年より蒸し暑く、連日、35度近い天候に加え、ツアー後半にさしかかった今季最後の4大大会で、故障を抱えたまま出場した選手が多いのも原因とみられる。3回戦を終了し15年連続で4回戦に進んだフェデラー(スイス)ら16強が出そろった。

 1回戦64試合のうち、10試合が棄権で勝敗が決まった。2回戦、3回戦が各2試合ずつで、計14試合が棄権だ。その中には、第28シードのソック(米国)の2回戦のように、熱中症で、コート上で倒れ、車いすで運ばれた。しかし、大半が、どこか痛めたか、ケガの再発を防ぐ理由だった。

 世界ランキングを保つためには、最低でも年18大会に出場しなくてはならない。4大大会、マスターズ大会は、本戦から欠場すると、0点が加算される。時差の中、世界を転戦し、3~4時間の試合をこなす。非常に過酷な日程で、選手の中から、ツアー日程の見直しの声も上がっている。【吉松忠弘】