明大が筑波大に走り勝った。丹羽政彦監督は「まずは走ること。それがないと、アタックもディフェンスもできない。今日は、珍しく走り勝てたと思う。最後も意地になってゼロで抑えたことも評価できる」。練習で、かつてないほど走る時間を増やしてきた成果を攻守で発揮でき、満足な表情を見せた。

 前半27分、フランカー桶谷宗汰(3年)のトライで先制。同30分にはFB田村熙(4年)が、同40分にはCTB梶村祐介(2年)がトライし、21-0で折り返した。後半も同25分にCTB松浦康一(4年)のトライで加点。ミスなどもあって、終了間際には相手に攻め込まれ続けたが、ゴールライン直前で何度もトライを封じた。初戦の立大戦90-0に続き、2試合連続無失点。中村駿太主将(4年)は「筑波大戦が1つのターゲットだった。そこにコンディションをいい状態に持ってこれたことがよかった。特にゼロで抑えられたことですね。日本代表に勝てない相手はいないということを教えてもらいました」。

 FB田村は試合途中に相手選手との接触で右足を痛め、キックの安定性を欠いたことを反省。「春から走ることを中心に、どこよりも練習して来たと思う。勝ったことは良かったが、目指すのは大学で1番になること。そのためにはもっとミスを減らさないと」と気を引き締め直していた。大学選手権6連覇中の帝京大撃破に向け、好スタートを切った。